新宿良い店美味い店 やき龍禅
前回もそうだったが、今回も焼き鳥屋である。
前回紹介した焼き鳥屋はちょっと良さげな赤提灯の焼き鳥屋って感じなのだが、今回のお店は割と雰囲気も良く、接待でも使えるお店として紹介する。
夜の新宿は誠に怪しげな雰囲気を漂わせている。
上京してきたばかりの頃、東京に舐められたくなかった僕は歌舞伎町でよく遊んでいた。
歌舞伎町という街は歩いているだけで色んな人に声をかけられる。
基本は無視が一番なのだと知ったのは、上京してからしばらく経ってだった。
その日は酔って気が大きくなっていたこともあり、キャッチのお兄さんに言われるがままに色んなお店を渡り歩いた。
最後に性欲を満たしたくなった僕は、キャッチのお兄さんに聞いた。
「この辺で一番可愛い子とスケベな事ができるお店を教えてくれ」
何やらケータイの写真を見せられ、とても興奮した記憶がある。
今はどんな顔かは覚えていないが、とても可愛かっとことだけは鮮明に覚えている。
「ここで!この子で!」半狂乱状態になりながら携帯の画面を食い入るように見た。
連れられるがままに店に赴く。
店舗型のお店だったので中でドキドキしながら待機。
昔読んだ刃牙に出てくるガイアが言っていたのだが、必ず訪れる幸福というのは、それを待っている時間にこそ幸福があるのだ。
約束された至福の時をただ待ちわびていた僕は最高に幸せだったのだろう。
「こんにちは~」
来た!!!嬢に目をやる。
そこには写真に写っていた女の子の姿はなく、ガンタンクが突っ立っていた。
約束された幸せ。
そんなものは東京の夜のネオンに溶けてなくなってしまった。
それからというもの、僕は歌舞伎町という街を信用できなくなってしまった。
靖国通りの信号を渡るのが、トラウマになってしまったのだ。
とはいえ、大人としてどうしても新宿で飲まないといけないシチュエーションもあることだろう。
そこで今回勧めたいのはやき龍 禅である。
もちろん靖国通りを渡らず、店に入れる。
地下にあるこの店は、所謂隠れ家的雰囲気を醸し出しており、焼酎もかなりの種類を置いている。
金額も1人1万円もいかないくらいだ。
焼き鳥もなかなかにいけるし、銀杏や椎茸、からし蓮根揚げなども美味い。
新宿の街で安全に遊ぶのなら、お勧めしたい名店である。
店の中はそんなに広くない感じないが、ボックス席、カウンター席合わせて55席あるようだ。
週末にフラっといっても早い時間帯だと割と入れないことが多いので、1軒目で行くなら予約していこう。
「焼き鳥と焼酎ってこんなにマッチするんだ」って気づきを得ると、酒の好みがグッと広がると個人的には思う。
やき龍禅
東京都新宿区新宿3-25-10當山ビルB1F
03-5312-2966
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13028213/